薬局・ドラッグストアが初めて新卒採用を始めるときの進め方
「そろそろ新卒採用を始めたい。でも、何から手をつければいいか分からない」。薬剤師や登録販売者の確保が年々難しくなるなか、この状態で止まっている薬局・ドラッグストアは少なくありません。
新卒採用は、中途採用の延長では進められません。この記事では、初めての会社が最初にやるべきことを、順番に整理します。
最初に決めるのは「媒体」ではなく「誰を採るか」
初めての新卒採用でよくあるのが、「まずナビ媒体に載せてみる」から入ってしまうことです。媒体は手段であって、先に決めるべきことが2つあります。
1つ目は、高卒か大卒か。 高卒採用と大卒採用は、ルールもスケジュールも接点のつくり方もまったく別物です。登録販売者候補を地元の高校から安定的に採りたいのか、薬剤師(6年制大学)を採りたいのかで、やることが変わります。
2つ目は、何名を、いつまでに、どの店舗に入れたいか。 ここが決まっていないと、途中で「そもそも何のためにやっているのか」が揺れて、活動が止まります。
中途採用との3つの違い
| 中途採用 | 新卒採用 | |
|---|---|---|
| 期間 | 数週間〜数ヶ月 | 1年〜1年半の長期プロジェクト |
| 接点 | 求人媒体・紹介会社が中心 | 学校・実習・イベントなど多様 |
| 相手の判断軸 | 条件・仕事内容 | 人・社風・成長環境の比重が大きい |
特に効いてくるのが期間の違いです。募集開始から入社・初期定着まで1年以上かかるため、年間スケジュールを最初に引けるかどうかが勝敗を分けます。 「今月動いて来月入社」の感覚のまま始めると、途中で息切れします。
年間スケジュールの引き方
進め方はシンプルで、入社日から逆算します。
- 入社月(通常4月)を起点に置く
- 内定を出したい時期を決める
- そこから選考・説明会・母集団形成の時期を逆算する
- 高卒採用の場合は、行政・学校の固定スケジュール(7月求人票公開・9月選考開始が基本の枠組み)に合わせる
高卒採用は日程が制度で決まっているため、自社の都合では動かせません。詳しくは高卒採用の「一人一社制」とはで解説しています。
「待ち」では母集団がゼロになる
知名度のない中小企業が求人票を出して待つだけでは、学生に見つけてもらえません。学校との関係構築、実務実習の受け入れ、情報発信など、攻めの動きを積み上げる必要があります。
ただし、全部を一度にやる必要はありません。自社のターゲット(薬剤師か登録販売者か、高卒か大卒か)に合わせて、効く接点から順に着手します。薬剤師と登録販売者での進め方の違いは薬剤師と登録販売者、新卒採用の進め方はどう違うかにまとめています。
まとめ:設計が9割
初めての新卒採用がうまくいかない原因は、熱意でも予算でもなく、構造の理解不足であることがほとんどです。逆に言えば、最初の設計さえ間違えなければ、中小企業でも十分に戦えます。
当社の薬学生・薬学人材の採用支援では、高卒・大卒どちらを狙うべきかの見極めから、年間スケジュール・学校アプローチ計画までをご一緒に設計します。無料相談(約30分〜・オンライン)は、まだ何も決まっていない段階で構いません。