薬剤師と登録販売者、新卒採用の進め方はどう違うか
「薬剤師も登録販売者も足りない。新卒でまとめて採りたい」。気持ちは分かりますが、この2つを1つの採用活動として進めると、どちらも中途半端になりがちです。
狙う学校も、スケジュールも、響く訴求も違うからです。この記事では、それぞれの進め方を分けて整理します。
ターゲットが根本から違う
| 薬剤師 | 登録販売者 | |
|---|---|---|
| 主な候補者 | 薬学部(6年制)の学生 | 高校生・専門学校生・大学生など幅広い |
| 主な接点 | 薬科大学・実務実習・薬学生向けイベント | 高校(進路指導室)・専門学校・一般の就活媒体 |
| 資格の前提 | 卒業と国家試験合格が入社の条件になる | 入社後に資格取得を目指す採用も一般的 |
| 検討の傾向 | 専門職としての環境・教育を重視 | 働きやすさ・地元・成長機会を重視 |
薬剤師採用は「薬学生」というはっきりした母集団への活動で、接点は薬科大学と実務実習に集中します。一方、登録販売者は「入社後に資格を取る前提」で広い母集団から採る設計が現実的で、高卒採用が有力なルートになります。
薬剤師(薬学生)採用のポイント
薬学部は6年制で、後半には実務実習と国家試験があります。学生の生活は学事に強く縛られているため、企業側の都合ではなく、学事に合わせて接点を設計する必要があります。
- 実務実習の受け入れは、学生と自然に接点を持てる貴重な機会になります
- 国家試験(例年2月頃・年度により日程は変わります)を控えた時期は、学生は勉強一色になります。この時期に選考や連絡を重ねるのは逆効果です
- 内定から入社までが長いため、フォローの設計が辞退防止に直結します
登録販売者採用のポイント
登録販売者は都道府県が実施する試験に合格して得る資格で、入社後の取得を支援する形の採用が広く行われています。つまり訴求の中心は「資格が取れる環境」です。
- 高卒採用で狙う場合は、行政・学校ルール(一人一社制など)への対応が必須です。詳しくは高卒採用の「一人一社制」とはをご覧ください
- 資格取得支援(学習時間の確保・費用負担・合格後の処遇)を具体的に示せると、候補者と学校の両方に伝わります
- 「レジ打ちで終わらないキャリア」を段階的に見せることが、他社との差になります
混ぜると起きること
2つを1つの求人・1つの説明会で扱うと、訴求が「誰にでも当てはまる薄いもの」になります。薬学生には物足りず、高校生には難しすぎる説明会。どちらの歩留まりも落ちます。
進める場合は、別々の活動として計画を立て、リソースの配分を先に決めること。同時に走らせる体力がなければ、優先順位をつけて1つずつです。全体の設計は薬局・ドラッグストアが初めて新卒採用を始めるときの進め方にまとめています。
当社の薬学生・薬学人材の採用支援では、薬剤師・登録販売者それぞれの採用スケジュールと接点づくりから設計します。どちらを優先すべきかの見極めも含めて、無料相談(約30分〜)でご一緒に考えます。