紹介会社から候補者は来るのに決まらない。原因は企業側にあります
紹介会社に依頼していて、候補者の紹介は届く。でも面談まで進まない、あるいは面談後に辞退される。この状態が続くと「紹介会社の質が悪いのでは」と考えたくなりますが、原因はたいてい企業側にあります。
紹介会社は候補者を連れてくる力を持っています。一方で、候補者が「ここで働きたい」と思うかどうかを決めるのは企業側の情報と体験です。そこは紹介会社が代わりに解ける問題ではありません。
どこで止まっているかを先に特定する
改善の前に、止まっている地点を切り分けます。地点によって原因が違うためです。
| 止まっている地点 | 主な原因 |
|---|---|
| 紹介はあるが面談に至らない | 求人情報が薄く、候補者が興味を持てていない |
| 面談は組めるが辞退される | 面談が「見極めの場」になっていて、動機づけができていない |
| 内定を出すと辞退される | 他社と比較され、条件以外の差がつけられていない |
| 決まるが早期に辞める | 入社前の説明と実態にギャップがある |
「紹介が決まらない」と一括りにすると打ち手がぼやけます。まずどの地点で落ちているかを数字で確認してください。
紹介会社に渡している情報を見直す
紹介会社のコンサルタントは、複数の求人を同時に担当しています。その中で自社を候補者に推してもらうには、推せる材料を渡している必要があります。
多くの場合、企業が渡しているのは求人票レベルの情報だけです。これでは条件しか伝わらず、条件で優位な求人が優先されます。渡すべき情報は次のようなものです。
- 1人あたりの処方枚数や担当範囲など、業務の実際の姿
- 任せられる業務の広さ、裁量の範囲
- 残業の実績、有給の取得実態、シフトの組み方
- 何年でどのポジションを任せる想定か
- どんな人が活躍しているか、逆に合わなかったのはどんな人か
最後の「合わなかった人」まで伝えると、紹介会社はミスマッチを避けやすくなります。結果として、決まる確率が上がります。
面談を「口説く場」に変える
面談で見極めだけをしていると、候補者の意思決定は進みません。薬剤師は転職力が強く、選ばれる立場にあるのは企業側です。
面談の設計としては、次の3つを決めておくと変わります。
- この面談で必ず伝えること(任せる業務、育成の道筋、体制)
- 必ず聞くこと(現職の不満、転職で解決したいこと)
- その場で解消する不安(人間関係、業務量、通勤、家庭との両立)
2で聞いた不満に対して、1の材料で答える。この往復が動機づけになります。
選考スピードを整える
紹介会社経由の候補者は、複数社を並行して見ています。返信や日程調整が遅れると、その間に他社で決まります。応募から初回連絡、面談設定、内定までの各所要日数を決め、承認者が不在のときの代理ルートまで用意しておくと、選考が止まりません。
条件以外の「選ばれる理由」の言語化については薬剤師の中途採用で「条件以外の選ばれる理由」をつくる方法で詳しく解説しています。
紹介会社は競合ではありません
当社は採用支援会社ですが、紹介会社と競合する立場ではありません。紹介・媒体・学校ルート・リファラルを含めたチャネル全体の歩留まりを上げる側に立ちます。紹介会社を使い続けながら、決まる確率と定着率を上げていく形が現実的です。
詳しくは薬剤師の中途採用支援をご覧ください。どこで詰まっているかの特定から、無料相談(約30分〜・オンライン)でご一緒に進めます。