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求人に載せる写真をどう撮るか。使える1枚と、逆効果になる1枚

求人票を書き直し、採用ページも作り、説明会の資料も用意した。それなのに手が止まるのが「写真」のところではないでしょうか。社内にあるのは、数年前の開局記念に撮った集合写真と、誰かがスマホで撮った棚の写真くらい。結局、フリー素材の「白衣を着た笑顔の人物」を置いて済ませてしまう。

写真素材は、求人票・採用ページ・説明会資料・学校に置く会社案内のすべてで使い回せます。つまり一度撮っておけば、どのチャネルの作り込みにも効いてくる共通資産です。逆に言えば、ここが空白のままだと、どれだけ原稿を直しても「どんな場所で働くのか分からない」という状態は解消されません。この記事では、撮るべきカットと、スマホで撮るときの最低限、そして撮ってはいけないものを整理します。

まず撮るべきは4カット

あれもこれもと欲張ると、撮影日が決まらないまま一年が過ぎます。最初は次の4つに絞って構いません。

カット何が伝わるか撮り方の目安
店舗の外観と入口通勤・立地のイメージ、店の規模感晴れた日の日中、正面やや斜めから。駐車場や周辺の様子も一緒に入れる
調剤室の実作業設備、同時に働く人数、業務の中身散らかりすぎず片付けすぎない状態。手元や作業台が分かる角度
スタッフの並び年齢層、人数、雰囲気全員が無理なら数名でよい。背景は調剤室か店内
休憩室・更衣室など裏側一日の過ごし方、設備の実際広く見せようとせず、ありのままを1枚

4つ目の「裏側」は抜けがちですが、候補者が実際に気にする箇所です。休憩室があるのか、ロッカーはどうなっているのか、昼食はどこで食べるのか。きれいかどうかより、情報があることに意味があります。

外観は、できれば夜や雨の日のカットも1枚あると使い道が広がります。夜間対応や当番がある店舗なら、その説明に添える画像として機能します。負担のある業務をどう伝えるかは夜間・時間外対応がある店舗の募集。負担を隠さずに書くも参考になります。

スマホで撮るときの最低限

外注すれば確実ですが、費用と日程調整のハードルで先延ばしになるくらいなら、まずはスマホで撮ってしまうほうが前に進みます。押さえるのは3点だけです。

明るさ。室内撮影で失敗する原因のほとんどは光です。蛍光灯だけだと顔に影が落ちやすいので、窓のある場所なら窓を背にせず、窓からの光が人に当たる向きに立ってもらいます。暗いと感じたら、撮影後に明るさだけ少し上げる。それ以上の加工はしません。

人数。1枚に大人数を詰め込むと、一人ひとりの表情が分からなくなります。4〜6人程度までに収め、人数が多い店舗は2枚に分けるほうが使いやすくなります。また、全員が真正面でピースをしている写真より、2人が作業台で何かを確認している写真のほうが、仕事の様子が伝わります。

角度。立ったまま目線の高さから撮ると、どうしても記念写真になります。少し腰を落として対象の胸のあたりから撮る、あるいは斜め後ろから手元を撮る。この2つを試すだけで、業務の写真らしくなります。縦横は両方撮っておくと、求人媒体と採用ページで使い分けができます。

枚数は、1カットあたり5〜10枚撮って後から選ぶくらいでちょうどよいことが多いです。撮り直しの手間を考えれば、その場で多めに押さえておくほうが早く済みます。

写り込ませてはいけないもの

ここは明るさや構図より優先度が高い項目です。撮影前に全員で確認してください。

  • 患者さん本人(待合、投薬カウンター前、店内、駐車場の車内を含む)
  • 処方箋、お薬手帳、薬歴の画面、レセコンのモニター、FAX受信紙
  • 氏名や医療機関名が入ったラベル、箱、付箋、ホワイトボードの書き込み
  • 個人宅の住所が分かる在宅訪問先の外観や表札

モニターは電源を切るか、画面が写らない角度にします。ホワイトボードやデスクまわりのメモは、撮影前に伏せるか裏返す。待合を撮りたい場合は、開局前や閉局後の無人の時間帯に限定するのが無難です。

撮影後にも、全員で1枚ずつ確認する工程を入れてください。撮っているときは気づかなくても、拡大すると背景の棚に患者名の付箋が貼ってあった、ということが起こります。この確認ルールは、日常的な発信にもそのまま使えます。あわせて薬局の採用にSNSは要るのか。始める前に決める運用範囲で、投稿者と承認者の決め方も確認しておくと運用が揃います。

掲載許可と、退職したときの差し替え

人が写る写真は、本人の了解を取ってから使います。口頭だけだと後で言った言わないになりやすいので、紙かメールで次の4点を残しておくと扱いやすくなります。

確認する項目書き方の例
使う範囲自社採用ページ、求人媒体、説明会資料、会社案内
使う期間掲載開始から2年を目安に、更新時に再確認する
取り下げの方法本人の申し出があれば、確認のうえ速やかに差し替える
退職時の扱い退職後は原則として新規掲載を止め、既存の掲載を順次差し替える

退職時のルールを決めていないと、辞めた人が笑顔で載り続ける採用ページができあがります。これは本人にとっても会社にとっても気持ちのよいものではありません。年に1回、掲載素材の棚卸しをする日を決めておくと抜けにくくなります。社員の登場枠や差し替えの考え方は社員インタビューを採用用に撮る。誰に何を聞くと効くかでも整理しています。

加工しすぎた1枚は、入社後の落差になる

逆効果になるのは、極端に加工された写真です。色を鮮やかにしすぎた調剤室、無人の時間に撮った「広々とした」店内、普段は着ない制服で揃えた集合写真。これらは応募時点の印象を一時的に良くしますが、見学や初出勤で実物を見た瞬間に、話の信頼性ごと目減りします。

採用で写真が果たす役割は、よく見せることではなく、来る前にイメージを合わせておくことです。狭い調剤室なら狭いまま、スタッフが3人なら3人のまま撮る。そのうえで、人数が少ないからこそ任される範囲が広い、といった説明を文章の側で添えます。情報の出し方の線引きは入社前に悪い情報をどこまで伝えるか。開示の範囲を決めるの考え方がそのまま使えます。

フリー素材は、記事の挿絵のような用途なら問題ありませんが、人物カットを自社スタッフのように見せる使い方は避けたほうが無難です。候補者は複数社の求人を見ており、同じ素材を別の会社でも見かけることがあります。

撮影日を1日決めるところから

結局のところ、写真が足りない会社に足りていないのは機材でも技術でもなく、撮る日です。半日でよいので日付を決め、店舗を1つ選び、上の4カットを順番に押さえる。これだけで求人票・採用ページ・説明会資料の見え方が変わります。

どの店舗を選ぶか、どのカットを優先するかは、いま採りたいのが新卒か中途か、どのチャネルを主に使うかで変わります。素材を揃えても、どこにどう載せるかが決まっていなければ使われないままになります。採用ページに載せる情報の設計は薬剤師の採用ページに何を載せるか。候補者が最後に確認する情報を参照してください。

Talencoでは、採用戦略の設計から説明会・選考・内定フォロー・初期定着までを伴走で支援しています。実務は自社で行い設計と進行管理を任せる形から、実務まで一貫してお任せいただく形まで、人数や体制に合わせて組み立てます。詳しくは支援プランをご覧ください。写真を含めた素材の棚卸しから一緒に考えたい場合は、無料相談(約30分〜・オンライン)で採用設計をご一緒します。

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