富山で新卒の薬学生を採用する方法。薬学部が1校の県での進め方
富山県で新卒の薬学生を採ろうとすると、最初に整理したいのは「県内に薬学部のある大学が何校あるか」です。公開されている6年制薬学部の一覧(2024年6月時点)では、富山県の大学は富山大学の1校です。大学の新設や学部の改編があるため、最新の状況は各大学と薬学教育評価機構などの公開情報で確認してください。
この記事は、薬学部が県内に1校しかない前提で、富山で1〜2名の採用を目指す会社が何から手をつけるかを整理します。全体の考え方は地方の会社が新卒の薬学生を採用する方法にまとめています。
県内1校の大学が、採用の中心になる
薬学部が1校だけの県では、その大学との関係が採用の入口のほとんどを占めます。選択肢がない代わりに、迷いもありません。やることは絞られます。
- キャリアセンターへの訪問と、求人票の提出時期の確認
- 学内説明会や合同説明会への参加の可否の確認
- 研究室・教員との接点づくり
- 実務実習の受け入れが可能かの確認(自社が受け入れ先になれるか)
ここで大事なのは、単発で終わらせないことです。学生の学年は毎年入れ替わります。訪問履歴と先方の窓口を記録し、翌年度に引き継げる形にしておくことで、関係が積み上がります。
隣県の大学は、進学経路で見る
同じ北陸の石川県には、金沢大学と北陸大学があります(同じ一覧より)。富山の会社にとって、隣県の大学は「通える範囲で候補になり得る大学」です。
ただし、隣県の大学を全部訪問する必要はありません。自社の地域出身の学生が、実際にどの大学へ進学しているかを見て、優先順位をつけます。地元の高校の進路実績を数年分並べると、経路が見えてくることがあります。大学の優先順位の付け方は地方の薬科大学と都市部の大学、どちらを開拓するか。学校リストの優先順位で整理しています。
県外に出た出身者を呼び戻す
薬学部が県内に1校しかなければ、富山出身の学生の一部は県外の大学へ進学します。この層は、帰省の時期に接点を持てる可能性があります。
具体的な接点は、帰省シーズンの見学枠、地元の高校や自治体との連携などです。効果が出るまで数年かかるため、単年の成果を期待せず、継続する前提で設計します。詳しくは地元に帰りたい薬学生を採る。Uターン希望者に届く接点をご覧ください。
業種で狙い方を変える
同じ富山でも、薬局・病院・メーカーでは、学生に見せるべき内容が違います。
| 業種 | 学生に見せたいこと |
|---|---|
| 調剤薬局 | 地域で任される業務(在宅・かかりつけ)、店舗の働き方の実態 |
| 病院 | チーム医療の関わり方、認定・専門資格の支援体制 |
| メーカー(製薬・化粧品・健康食品など) | 薬学の知識を、どの製品・工程で活かすのか |
メーカーの場合は特に、社名や業種名から仕事が想像しにくいことがあります。何をつくっている会社かではなく、薬学の学びがどこで役立つかを具体的に示す必要があります。
薬学部が1校しかない県の新卒採用は、その1校との関係を数年かけて積み上げ、県外の出身者と隣県の大学を補助的に足すという設計が基本になります。
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