求人検索エンジンに自社の薬剤師求人が出ていない。載せる仕組みと直す順番
「薬剤師 求人 ○○市」で検索すると、近隣の薬局や大手チェーンの求人は並ぶのに、自社の名前はどこにも出てこない。求人サイトには載せているはずなのに、検索結果に見当たらない——こうした相談は少なくありません。
原因の多くは、求人検索エンジンに自社の情報が「届いていない」ことにあります。求人検索エンジンは、企業が出稿しなくても情報を集めてくる仕組みを持っていますが、集めてくるための経路が一つも成立していなければ、当然ながら表示されません。この記事では、求人が拾われる経路の整理と、掲載側で直せる点を優先順位つきで並べます。
求人検索エンジンに載る経路は3つある
IndeedやGoogleしごと検索(Google for Jobs)のような求人検索エンジンは、求人サイトそのものではなく、ネット上に散らばる求人情報を集めて検索できるようにした仕組みです。自社の求人が載る経路は、おおむね次の3つに分かれます。
| 経路 | 仕組み | 準備するもの |
|---|---|---|
| 直接投稿 | 検索エンジンの企業用アカウントを作り、求人原稿を自分で登録する | アカウント、求人原稿、勤務地情報 |
| 自社サイトのクロール | 自社の採用ページを検索エンジンが自動で読み取り、求人として認識する | 求人1件ごとの独立したページ、構造化された情報 |
| 求人媒体経由 | 掲載中の求人媒体が検索エンジンに情報を流す | 媒体との契約、媒体側の連携有無の確認 |
自社の求人が出てこない場合、この3つのどれも成立していないか、成立しているが検索順位が低くて見えていないかのどちらかです。まずどれを使っているのかを棚卸ししてください。媒体経由については、契約中の媒体が検索エンジンに情報を流しているかどうかを営業担当に確認するのが早い方法です。媒体そのものの選び方は薬剤師の求人媒体をどう選ぶか。掲載前に確認する4つの条件で整理しています。
どれも使っていない状態からなら、直接投稿が最も早く始められます。 自社サイトのクロールは、採用ページの構造を作り替える必要があるため時間がかかります。まず直接投稿で露出をつくり、並行して自社サイトを整えるのが現実的な順番です。
掲載側で直せる点を、優先順位順に
出稿しても表示されない、あるいは表示されてもクリックされない場合、原稿の書き方で改善できる余地があります。効果が出やすい順に並べます。
1. 職種名に地域と雇用形態を入れる
「薬剤師募集」だけでは、検索されている言葉と一致しません。候補者が実際に打ち込むのは「薬剤師 ○○市」「薬剤師 パート 土日休み」といった組み合わせです。職種名の欄は検索との照合で重み付けが強いことが多く、ここに地域名と雇用形態を入れておくと拾われやすくなります。
- 悪い例:薬剤師募集
- 良い例:調剤薬局の薬剤師(正社員/○○市○○駅徒歩5分)
ただし、無関係な語を詰め込むのは避けてください。多くの検索エンジンで、実態と合わない職種名は掲載停止の対象になります。
2. 給与欄を空にしない
「経験により決定」「応相談」だけの記載は、給与での絞り込み検索から外れます。金額を確定できない場合でも、下限と上限のレンジを入れておくほうが表示機会は増えます。年収か月給かの単位、固定残業代の有無、下限が何を前提にした金額なのかまで書いておくと、応募後の齟齬も減ります。原稿全体の書き直し方は薬剤師の求人票に応募が来ない。原稿を書き直す順番を参照してください。
3. 勤務地をページ単位・求人単位で分ける
複数店舗を「○○県内各店舗」とまとめて1件で出すと、店舗ごとの地域検索に引っかかりません。手間はかかりますが、勤務地ごとに求人を分けるほうが表示される機会は増えます。自社サイトでも同様で、1ページに全店舗の募集を並べるより、求人1件につき1ページを用意するほうが求人として認識されやすくなります。
4. 会社情報・所在地・連絡経路を埋める
会社概要、設立年、店舗数、所在地といった基本情報が空欄だと、検索エンジン側が事業所を特定できず、地域検索での紐付けが弱くなります。応募後に候補者が自社サイトを確認することも踏まえると、ここは採用ページ側の整備とセットで進めるのが効率的です(薬剤師の採用ページに何を載せるか)。
5. 更新日を古いまま放置しない
多くの検索エンジンは新しい求人を上位に出す傾向があります。数ヶ月前に出したまま触っていない原稿は、内容が良くても埋もれていきます。募集が続いている間は、内容の見直しとあわせて定期的に更新する運用を決めておいてください。
無料枠と有料枠の違いは「順位」ではなく「露出量」
求人検索エンジンには、無料で掲載される枠と、クリック課金などで露出を買う有料枠があります。無料掲載でも検索結果には出ますが、同じ地域・同じ職種の求人が多い場合、有料枠の求人が上に来て、無料求人は下のページに沈むことがあります。
順番としては、まず無料枠で出して原稿を整え、表示はされているのにクリックされない箇所を直してから有料枠を検討するのが無駄が少ない進め方です。原稿が弱いまま費用をかけても、クリック単価を払って離脱を買うことになりやすいためです。予算の考え方は薬剤師1人を採るのにいくらかけていいか。採用単価の考え方で整理しています。
効果は「応募数」だけで判断しない
求人検索エンジンの効果測定を応募数だけで見ると、どこが詰まっているのかがわかりません。次の三段に分けて見てください。
| 段階 | 見る数字 | 落ちているときに直す場所 |
|---|---|---|
| 表示 | 検索結果に出た回数 | 職種名・地域名・勤務地の分け方・更新頻度 |
| クリック | 表示のうち原稿を開いた回数 | 職種名、給与レンジ、冒頭の一文 |
| 応募 | 開いたうち応募に至った件数 | 仕事内容の具体性、応募フォームの入力項目数 |
表示が出ていないのに原稿の中身を書き直しても改善しません。逆に、表示はあるのに応募がゼロなら、直すべきは露出ではなく中身です。管理画面で表示回数とクリック数が見られる場合は、月1回でよいので記録を残してください。判定に必要な期間は募集地域や職種で変わるため、数日の数字で結論を出さないほうが安全です。
新卒の薬学生を対象にする場合は、検索エンジンよりも学校経由や新卒向け媒体が主戦場になります。チャネルの置き方が中途とは異なるため、薬局・ドラッグストアが初めて新卒採用を始めるときの進め方もあわせて確認してください。
順番を決めてから手をつける
まとめると、着手の順番はこうなります。
- いま3つの経路のどれが成立しているかを棚卸しする
- 直接投稿で最低1件、勤務地を分けて出す
- 職種名と給与欄を直す
- 表示・クリック・応募を月1回記録する
- 数字を見てから、有料枠と自社サイト側の整備を判断する
求人検索エンジンは、いったん経路をつくれば継続的に働くチャネルです。ただし、応募が増えた後に選考や条件提示が詰まれば、入口を広げた分だけ取りこぼしも増えます。母集団づくりと選考設計はセットで考えるほうが確実です。
Talencoでは、こうしたチャネル整理から求人原稿、選考・内定フォロー、初期定着までを一貫して設計・伴走しています。実務は自社で進めたい場合の伴走コンサルティングと、実務まで任せたい場合のフルサポートの2プランをご用意しています(支援プラン)。「どの経路から手をつけるべきかを一緒に整理したい」という段階でも構いません。まずは無料相談(約30分〜・オンライン)で、御社の採用設計をご一緒させてください。